CEの算数

人工透析の算数03:kgとリットル

透析の除水量計算・・うまくできるようになったでしょうか?
今回は、単位について扱います。

除水量を「kg:キログラム」という単位で求めることができましたが、
普通、水の量を量るときは「L:リットル」を使います。

1リットル ペットボトルと呼ぶことはあっても、
1キログラム ペットボトルとは言わないですね。

「キログラム」と「リットル」は全く異なる物理量です。

キログラム[kg]:「重さ」と関係のある物理量「質量」の単位。

リットル[L]:「大きさ」に対応する物理量「体積」の単位。

 

1リットルの大きさ

1Lとは、1辺が10cmの立方体の大きさを表します。
この立方体を1000分割したときの、1個を1mL(ミリリットル)と呼びます。

ちなみに、1mLの辺の長さは、1cm×1cm×1cm を目安と考えてよいです。
1Lが10cm×10cm×10cm=1000cm3 なので、その1/1000の1mLは1cm3ですね。

1リットルの重さ

同じ大きさでも、水と鉄では、鉄の方が圧倒的に重たいです。
「体積」から「質量」に変換する際には、物質特有の「密度」という値が必要です。

物質を一辺1cmの立方体(1cm3)に集めたときの「質量」を「密度」と呼びます。
液体なら1mLあたりの質量とも言い換えられます。

質量[g]=密度[g/cm3]×体積[cm3

密度は、物質を1cm角に集めためたときの「質量」

水の場合は、約4℃のときの密度が最大で、1g/cm3になります。
これを使うと、4℃の水1mL(1cm3)の質量は、

 質量 = 1g/cm3 × 1cm3 = 1g

1mLで1gですから、1Lで1000倍の1000g=1kg になります。

鉄は、密度が約7.87g/cm3ですから、同じ大きさの水の8倍近くの重さになります。
エタノールは、密度が約0.79g/cm3ですから、同じ大きさの水よりも軽くなります。

1リットルの水の質量は、約1kg

物理量としては別物なので「1kg=1L」と書いてはいけない

 

では、復習もかねて、やってみましょうか。

(1)基準体重53.5kg、開始前体重54.2kgの患者さんの除水量は何L?

正解

除水量=開始前体重ー基準体重
= 54.2kgー53.5kg = 0.7kg
→ 0.7kg相当になる水の量は0.7L

 

(2)基準体重56.3kg、開始前体重58.2kgの患者さんの除水量は何L?

正解

除水量=開始前体重ー基準体重
= 58.2kgー56.3kg = 1.9kg
→ 1.9kg相当になる水の量は1.9L

 

(3)基準体重60.6kg、開始前体重63.1kgの患者さんの除水量は何L?

正解

除水量=開始前体重ー基準体重
= 63.1kgー60.6kg = 2.5kg
→ 2.5kg相当になる水の量は2.5L

 

(4)基準体重43.3kg、開始前体重46.1kgの患者さんの除水量は何L?

正解

除水量=開始前体重ー基準体重
= 46.1kgー43.3kg = 2.8kg
→ 2.8kg相当になる水の量は2.8L

 

うまくできたでしょうか?
次回は、治療を行う際の除水速度について計算します。